ポケット型WiFi カシモWiMAX 本当に安いのか?

カシモWiMAXは本当に最安?他社より安いか細かく計算した結果・・・

カシモWiMAXは本当に安いのか?

いつでもどこでもネットに繋げることができるポケット型WiFiとしておすすめのWiMAXを検討するときにいろいろな広告をご覧になることが多いと思います。

そのときにバナー表記などで目につくのは月額料金がいくらからという表示とキャッシュバックです。

カシモWiMAXは「月額料金1,408円(税込)~」という表記が特徴的です。

一見安そうに見えるんですが本当に安いのでしょうか?

ましてや他社はギガ放題でも安くて毎月3,000円台ですし、何か問題があるのか、怪しいと思った方も少なからずいらっしゃると思います。

というわけで、NUVE編集部の元インターネットプロバイダー社員がカシモWiMAXの料金体系を分析するとともに他社より安いのか比較してみましたので以下よりご覧ください。

月額料金のからくり

まずはカシモWiMAXの公式サイトの料金表をご覧いただきながら以下お読みください。

カシモWiMAXに限らず多くのWiMAXプロバイダーはギガ放題、Flatツープラスにおけるプランで月額料金を安く見せる工夫をしています。

WiMAXの契約のハードルを低く見せたいという思いからでしょう。

どうしてもワイモバイルやYahoo WiFiなどの他社のモバイルネットワークサービスと比較すると高くみえてしまうからでしょう。

カシモWiMAXは月額1,408円で利用可能ということで安さをウリにしています。

この料金は他社と比較してもかなり安くみえるはずです。

しかし、実際には1,408円で利用できるのは契約当初の1ヶ月間のみです。

2ヶ月目からはギガ放題プラスSプランで4,818円となっています。

この料金に加え、事務手数料が3,300円。

WiMAXデータ端末代は月額料金に含まれており、実質無料という形で使うことができます。

これはどのプロバイダーでも同じようにかかります。

したがって、一般的なWiMAXの契約期間2年間でみたとき総費用は以下の通りになります。

カシモWiMAX2+の2年間合計費用は?
以下がカシモWiMAX2+ギガ放題における総費用と計算式になります。

1,408円×1ヶ月+4,818円×23ヶ月+3,300円(事務手数料)=115,430円(2年間)

WiMAXって2年でみると結構払うんな感じる方もいらっしゃるでしょう。

毎月の料金が積み重なると結構な金額になります。

光回線のフレッツなどでも結構かかりますのでそれに比べると安いほうかもしれませんが、そこまで安いという料金ではありません。

ずっと1,408円ではないこと、2年でみたときはこのくらいの料金を払うことになることがわかったと思います。

途中解約は基本的にできますが、端末代27,720円が分割でかかっていますので、途中解約からの残債は一括払いが求められます。

他社WiMAXと比較するとカシモが最安ではない?

上記の計算結果をご覧いただきましたが、実際に他のWiMAXプロバイダーと比較して安いのでしょうか?

カシモの公式サイトで最安級と謳われていますが、本当に支払わなければならない金額に対して最安なのでしょうか?

実は他社のプロバイダーはキャッシュバックの特典があるため、実際に払う料金と自分に戻ってくる現金があります。

キャッシュバックを受け取ることができれば実際にWiMAXの利用料として払う額は少なくなると考えると他社のほうがお得なケースもありえます。

実際にGMOインターネットが提供する「とくとくBB WiMAX+5G」を例に比較してみます。まずはギガ放題プラスSでキャッシュバックをもらったという前提でどうなるか計算します。

※とくとくBBは2024年2月時点で月額3,609円~、キャッシュバックは最大35,200円となっていますので、この数字を前提にしています。
毎月のように特典は変更されますので当記事執筆時点でとお考えください。

ギガ放題の2年間費用の計算結果は以下となりました。

1,375円×1ヶ月+4,807円×23ヶ月+3,300円(事務手数料)=115,236円(2年間)

いかがでしょうか。

カシモWiMAXと同等の総額料金になりますが、とくとくBBの場合はこの内容にキャッシュバックが30,000円以上ありますので、単純にカシモWiMAXと比較して3万円以上は実質費用が安いことになります。キャッシュバックで現金を受け取る前提ならとくとくBBのほうが安いことになります。

もちろん、単純に払う額だけならカシモのほうが安いですが、キャッシュバックを受け取れればとくとくBBのほうがお得です。
実際に払う額、”実質費用”で比較するととくとくBBが良いということになります。

キャッシュバックを受け取るのは意外と大変なんじゃないの?とお考えのかたもいらっしゃるでしょう。

基本的に1年前後、継続利用しているとメールでキャッシュバックの案内があるのでその指示に従って振込先口座を登録するだけです。ハードルは高くありません。

しいて言えば、メールなどの連絡をしっかり受け取って口座登録を忘れないということですね。

WiMAXを利用して1年以上経つとキャッシュバックがあったことを忘れる人が多いようなので、そこだけ注意すれば問題ありません。

カシモWiMAXの料金まとめ

以上、カシモWiMAXの料金を徹底計算して比較したわけですが、他社が展開するキャッシュバック特典を加味するとカシモのほうが割高という結果になりました。

2年間の総費用でみたとき、11万円ちょっと、端末代も含まれていますが、キャッシュバックを受け取れればとくとくBBのほうがお得で、それぞれのプランでおおよそ30,000円以上の差が開きました。

キャッシュバックを受け取るのは面倒だ、という方はカシモでも良いと思いますが、オトクさで言えばとくとくBBのほうがおすすめです。本当の安さ、本当に懐から出ていくお金と考えれば今回紹介した「とくとくBB WiMAX」のほうがお得です。

WiMAXのプロバイダー各社の料金の見せ方には注意が必要です。本当に安いというのはどういうことなのか見極める必要があります。今回計算したように他のプロバイダーでもやってみてください。

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